新刊ご案内(農学)
植物育種学 第4版
『植物育種学』(角田・高橋・常脇・大村・伊藤)が1977年に出版されて以来、1991年に『新版 植物育種学』(角田ら)、2000年に『植物育種学 第3版』(日向ら)と約10年ごとに改訂されてきた。第3版の出版から約10年が経過し、その間の植物育種学やそれに関連する科学分野の進歩が著しいことから、ここに『植物育種学 第4版』を編集、出版することにした。
植物科学が進歩し、多くの生命現象が遺伝子の機能との関係で理解されるようになってきた。植物科学の進歩を人間社会に役立てる成果の出口として植物育種は注目されており、植物育種学や作物学、園芸学などの農学の専門家だけでなく、植物分子生物学や植物生理学、植物栄養学、植物有機化学、薬学などの専門家も植物育種に参入しつつある。本書は大学における育種学の教科書として編集したものであるが、他分野の専門家に植物育種を理解するための入門書としても活用していただければ幸いである。(序文より一部抜粋)
目 次:第1章 植物育種と育種学、第2章 植物育種の基礎(遺伝子と形質発現/染色体とゲノム/質的形質と量的形質/生殖様式と近交弱勢/植物遺伝資源)、第3章 遺伝変異の拡大(交雑による変異拡大/突然変異による育種/遺伝子組換えによる育種/倍数性育種と染色体操作)、第4章 選抜と固定(自殖性作物の育種法/他殖性植物の育種法/栄養繁殖植物の育種法/DNAマーカー選抜育種)、第5章 育種目標(多収性と早晩性/ストレス耐性/耐病性と耐虫性/品質と成分)、第6章 品種の育成と登録(品種および系統の判別技術/知的財産権と種苗法)
西尾 剛・吉村 淳 編<2012年3月刊>
オールカラー・A5判312頁 定価5,040円(税込み) 送料400円 ISBN978-4-8300-4122-8
畜産物利用学
近年、畜産物の重要性はさらに増大し、乳、肉、卵からの新規成分の発見や新しい機能性の研究、製造および加工の技術開発や研究の進展は目覚ましいものがある。特に、最新の製造や加工に関する情報は最近の教科書では不足していると思われる。一方では、メラミン混入事件、飼料作物の遺伝子組換え問題や畜産物の示すアレルギーの問題、そして家畜や家禽の疾病(牛海面状脳症(BSE)、口蹄疫、鳥インフルエンザ)などの諸問題も出現し、教科書には新たな情報をより迅速に発信する必要性が出てきた。
このような畜産物を巡る国内外の動向を踏まえ、以上の諸点を盛り込んだ新しい「畜産物利用学」の、初学者向けの書籍の出版を計画した。乳、肉、卵などの畜産物の科学に関する教科書はわが国でもたくさん刊行されているが、本書のように全編カラー版で図表から情報理解度を高めるという書籍はこれまでなかった。内容的には、特に製造技術についての説明を従来より厚くし、学問的基礎の部分の執筆はアカデミア(大学人)に依頼し、製造・加工技術面は専門の企業研究者と技術者に執筆をお願いした。執筆者の大半は40代の学会や産業界などで活発に活躍されている新進気鋭の研究者と技術者であり、現時点では国内最強と考えられる執筆布陣を組んだ。畜産物の科学を基礎から学ぼうとする短大生、大学生、大学院生、技術者および研究者に十分理解し活用して頂けると考えている。(序文より一部抜粋)
目 次:第1章 乳の科学(乳の生合成と泌乳生理/乳の栄養成分の科学/牛乳および乳製品の検査法と安全性確保/飲用乳と乳製品の製造技術/発酵乳(ヨーグルト)の製造技術/チーズの製造技術/牛乳と発酵乳製品の機能性と健康への寄与/牛乳および乳製品に関する法令/乳および乳製品の生産と消費),第2章 肉の科学(筋細胞と筋肉の構造/筋肉の死後変化と食肉の品質特性/食肉の栄養成分の科学/食肉および食肉製品の安全性と品質の確保/食肉と食肉製品(ハム類)の製造技術/食肉と食肉製品(ソーセージ類)の製造技術/食肉と食肉製品の機能性と健康への寄与/食肉生産と消費動向),第3章 卵の科学(鶏の産卵生理と卵の構造/卵のおいしさの科学/卵の栄養成分の科学/卵の鮮度と品質評価/パック卵と栄養強化卵/卵の加工特性/加工卵の種類と製造法/鶏卵成分の機能性と健康への寄与/卵の生産と消費および流通),最近のトピックスと諸問題(乳および乳製品/食肉および加工食品/卵および卵加工食品)
齋藤忠夫・根岸晴夫・八田 一 編<2011年10月刊>
オールカラー・A5判320頁 定価5,040円(税込み) 送料400円 ISBN978-4-8300-4121-1
木質の構造
本書は7章で構成され、付録には木材の識別法が掲載されている。第1章では「樹木とは何か」について解説し、樹木の植物界における位置や樹木の特徴などについて詳述している。第2章では針葉樹材、広葉樹材の組織的特徴について、第3章では樹木の成長や年輪形成と気象要因の関係について解説されている。第4章では細胞壁の微細構造や成分分布について詳述され、第5章では木材利用の歴史、ならびに低質材、異常木材について記述されている。第6章では木材の育種に関する現状と問題点が整理され、第7章では樹皮や単子葉植物といった木材とは異なる木質の特徴について記載されている。
本書が「木質」に関心を持つ研究者、大学院生、学部生にとって、「木質」をよく理解するための指針となり、技術革新や新しいビジョンを生み出すための礎になってほしいと願っている。(序文より一部抜粋)
目 次:第1章 樹木など木質資源の基本構造(木質バイオマスを供給する植物群/樹木の分類と名称/木材の巨視的・肉眼的構造)、第2章 木材の細胞と組織(木部の細胞と組織/針葉樹材の細胞の種類と特徴/広葉樹材の細胞と組織/木部組織の特徴/壁孔と修飾構造)、第3章 維管束の発達と形成層の活動(樹木の伸長成長と肥大成長/細胞分裂の季節性と樹体構築/環境ストレスと形成層活動/熱帯材の成長マーキングと成長輪構造/年輪年代学)、第4章 細胞壁の基本構造と形成(セルロースミクロフィブリルと細胞壁の壁層構成/細胞壁の化学成分と形成)、第5章 優良木材と異常木材(木材の用途と樹種選択/低質材と異常木材)、第6章 森林の保育と木材生産(育林の目的/主な育林樹種の問題点/海外での製紙用材の育林と育種)、第7章 非木材資源の組織構造(樹皮と師部の組織構造/タケ、サトウキビなどの単子葉植物)、付録(木材の識別/セルロース結晶の格子面について)
日本木材学会 編<2011年4月刊>
A5判328頁 定価4,200円(税込み) 送料400円 ISBN978-4-8300-4120-4

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